これまで2期4年、ワークショップ1の座長を担当してきました。大阪のまちに潜む歴史や自然の文脈や、なりわいとランドスケープの関係の読み解き、まちづくりや活性化へと展開する方法などについて考えてきました。
2012-2013年度はこれまでの取り組みの成果に基づいて、まちの“文脈”を読み込みながら、それを積極的に“楽しむ”方法に重点を置きます。大阪では公・共・私、さまざまな団体がいろいろなイベントを行っています。そうしたイベントに環境やランドスケープ、防災などの色合いを加味することはできないでしょうか?もちろんそうしたことにより経済的な効果を生みだすことも検討しなければなりません。
具体的には、
1.大阪市が主催するさまざまなイベントに参加し、新たな視点からその可能性を高める
2.NPOやまちの有志が企画する個性的なイベントを体験し、その展開をはかる
3.ワークショップ独自に企画し、自ら試す
それらのイベントを通じて、
・自然環境やランドスケープなど、日ごろ見えていなかったまちの文脈、構造を見直す…
・イベントのなかで自らの生活を振り返り、見直す…
・災害などの非日常の事態をイベントのなかで経験することで、来るべき非常事態を予め
体験し、防災への備えを再確認する…
すでにこれまでの取り組みのなかで、ワークショップ1は、水都大阪2009や御堂筋パレードなどについて、それらを今までと異なる視点から見直す提案を行いつつあります。今年度はより具体的にその実現に向けて、検討を重ねたいと思います。
斬新な企画、鋭い切り口、幅広い人脈とパワフルな実行力をお持ちの方、そうではないが、何かしらやってみよう…とお考えの方の積極的なご参加をお待ちしております。
■座長プロフィール
篠沢健太(しのざわけんた)
1967年 神奈川県横浜市生まれ
1990年 東京大学農学部農業生物学科卒業
1992年 東京大学大学院農学系研究科修士課程修了
1995年 東京大学大学院農学系研究科博士課程修了、博士(農学)
1995年〜2001年 大阪芸術大学芸術学部 環境計画学科専任講師
2001年〜2007年 大阪芸術大学芸術学部 環境計画学科助教授
2007年 大阪芸術大学芸術学部 環境デザイン学科 准教授
(2003年より環境デザイン学科に名称変更) RLA登録ランドスケープアーキテクト
2011年 工学院大学 建築学部まちづくり学科 准教授
専門
・ランドスケープデザイン
主な著書
・『緑地環境科学』(共著、朝倉書店)1997年
・『環境デザインの視野-人・都市・自然を学ぶにあたって-』(共著、澪標)2006年