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ワークショップ活動

自然環境をとらえたまちづくりとランドスケープデザイン

座長:
大阪芸術大学
准教授 篠沢 健太 氏
■主旨

 まちづくりは、さまざまなヒトが参加しやモノや情報が集まってはじめて成立する。しかし、“まち”の基盤である自然環境について顧みられることは少ない。まちの自然環境は、まちづくりの「もの言わぬクライアント」でもある。アメリカの環境計画の先駆者、I・マクハーグはヒトと自然との共存を、「Design with Nature」と表現した。“of”でもなく“by”でもない、“with”の感覚は、21世紀のまちづくりのヒントとなるのではないだろうか。 今回のワークショップでは、日常生活の時間感覚を少し越えた視点から、まちの自然環境を読み解くことを試みる。多様な業種の人々が参加する本ワークショップの特徴を生かして、業種ごとの時間感覚を再認識したうえでまちの景観や歴史を見直し、その骨格となる自然環境を読み解く方法について考える。例えばフィールドワークでは、過去の写真や地図を手がかりにしつつ、まちに潜む自然環境とその発露を見つけ出し、現在、将来のまちづくりとの関連を考えてみたい。 今、ここにあるモノやコトを手がかりとしながら、自然環境を視野に入れた10年後、50年後の長期的な視野のまちづくりの提案へ結びつけられたら、と考えている。