ワークショップ活動

「HEALING CITY」 ~“癒し”の都市環境づくり~

座長:
大阪府立大学大学院
准教授 下村 泰彦 氏
■主旨

 現在、大都市における居住者やオフィス・ワーカーは、非常に環境圧の高い中での日常生活や営みを余儀なくされている。このような環境下においては、都市ストレスやテクノストレス等を解消し、健やかな日常を過ごすことのできる“癒し”の都市環境づくりが求められる。ここで、“癒し”とは、『苦しみや悲しみ、疲れを和らげるもの、さらに広く感情を穏やかに和ませること、心身ともにくつろいだ状態にすること』であるといえ、確かに、今話題になっている音楽、香り(アロマ)によるセラピーや、気功、マッサージ、体操、ヨーガなどによって人は癒される。しかしながら、日常の生活空間において“癒し”を感じる、また働く環境やその周辺で“癒し”を感じる、大阪はそういった街であってほしいと願う。そこで、本ワークショップでは、“癒し”をテーマに取り上げ、“癒しの環境づくり”、“癒しの風景づくり”、“癒しの場所づくり”といった視点から、企業・市民・行政の環境関連施策への取り組み状況調査や、“癒される”眺めのポイント探し、歴史・文化を感じたり落ち着きや和みを感じたりする“癒し”の場所探し等を行うことによって、『Healing City』としての大阪を目指した提言を行うことを目標としたい。